NHK木田幸紀放送総局長が20日、定例会見を行い、大河ドラマ「麒麟がくる」(来年1月5日スタート、主演長谷川博己)に出演する女優沢尻エリカ容疑者(33)が違法薬物で逮捕されたことについて「大変遺憾」と語った。

沢尻容疑者は、作品の中で、織田信長の妻、濃姫役でキャスティングされ、すでに10話分を撮り終えている。木田氏は「重要な役で撮影が進んでいる中での逮捕は大変遺憾である」。降板については「いろいろな可能性を含めて考えている」と語るにとどめ、降板の場合は代役をどうするかなどの対応についても「警察の捜査状況をみながら取り急ぎ検討を進めたい」とした。

大河ドラマでは、放送中の「いだてん」でもピエール瀧、チュートリアル徳井義実ら重要な役どころを演じるキャストが不祥事を起こし、放送に影響を与える事態が相次いでいる。出演依頼のあり方について木田氏は「所属事務所を通して確認していても、こういうことは起きている。さらなる対応が必要と考えている」と話した。