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【社説】アカデミーの主要部門を席巻、韓国文化の歴史的成果 - 朝鮮日報

 ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)が、米国アカデミー賞の主要部門を席巻し、韓国はもちろん世界の映画観客を驚かせた。最高の権威を認められたフランスのカンヌ映画祭でパルム・ドールを取ったのに続き、アカデミーの作品賞と監督賞、脚本賞、国際長編映画賞までさらって行った。これは、韓国近現代史において一二を争う文化的成果といえるだろう。韓国にはスマートフォンや自動車、テレビだけでなく映画という世界最高水準の文化コンテンツがあることを、世界の人々に示したのだ。韓国より先にアカデミーの門をたたいてきた日本や中国もなし得なかったことだ。ポン監督をはじめとする制作陣は、韓国の文化芸術の水準と立ち位置、評判を大いに高めた主人公だ。

 西洋で発明された映画が、1900年代初めの旧韓末に初めて入ってきたとき、『皇城新聞』は「鬼神の不思議な物」だとしつつ、「われわれはいつか、こうした妙術を学び、熟達するかもしれない」とつづった。先日韓国は、50兆ウォン(約4兆6000億円)規模の世界映画市場の3割を占める北米の最高の映画祭で主なトロフィーをつかんだ。この映画祭の92年におよぶ歴史に新たな1ページを記す場面を見守った大勢の韓国国民が、感動に胸を打たれたことだろう。

 アカデミー映画祭は、米国文化のプライドのような象徴的イベントだ。それだけに、「白人が作った英語の映画」にこだわってきた。この映画祭が非英語圏の映画や黒人映画、女性映画に開放的態度を取るようになったのは、比較的最近のことだ。それで、韓国人が韓国語で話す映画がオスカーのトロフィーを取るというのは、ノーベル文学賞の受賞よりも難しいと考えられた。ポン監督は、こうした高い壁を越え、韓国文化史のみならずアジア文化界とハリウッドの歴史まで変えてしまった。

 何より、韓国的な状況を韓国語で表現した映画が世界で認められたという点に注目すべきだ。『パラサイ』は、どの国、どの社会でも見られる貧富の格差の問題を枠として人間の本性を語る、ブラックコメディースリラーだ。文化コンテンツは、人間普遍の問題と価値を語るとき大きな共感を得る-という事実を、『パラサイト』は立証した。そんな文化コンテンツは、どんなグローバル製品にも劣らず韓国ブランドの世界的な位相を高める。第2、第3のポン・ジュノが登場することを望む。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>

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